ドローンを飛ばす際、安定してドローンを離着陸させるためにもヘリポートの存在は必要不可欠だと言えるでしょう。通常のヘリコプターも、ヘリポートなしでは安定して離着陸ができませんね。
ヘリポートは市販もされていますが、簡易的なものであればカンタンに自作することが可能です。今回はドローンのヘリポートについて、自作方法や市販品と自作との比較について解説します。
1. ドローン用のヘリポートとは?
ドローン用のヘリポートは、ヘリコプターが離着陸するヘリポートと同じ原理のものです。
ヘリポートがどのようなものかというと、ドローンが離着陸する際の機体の平行を保ち安定させるためのものです。
もしヘリポートがない状況で、ごつごつした岩場や背が高い草むら、ぬかるんだ場所などに
ドローンを着陸させる場合は、平行な場所に着陸できないのでドローンの操作が大変難しくなります。
最悪の場合、操作を誤ってしまい着陸に失敗してドローン本体を破損させてしまったり、本体でなくても岩場にプロペラをぶつけたり、小石をドローン本体に巻き込んだりしてしまい本体の部品を欠損させてしまうということがありえます。
しかしこのような不安定な場所でドローンを使用する場合でも、予めヘリポートを水平に保った状態で設置することが出来ていれば、安定して離着陸を実現できるのでドローンを安心して飛ばすことが可能になります。
また、市販されているヘリポートは、目立ちやすいように派手な色合いのものが多いため、ドローンを操作している際でもヘリポートの場所を見失うことが少ないです。
ドローンのような飛行物は基本的に平行な場所に設置して離着陸するということを想定しているので、ヘリポートを用意するのはドローンを飛ばす場合は必須であるといっても過言ではないのです。
ドローンは足の部品を強化すれば問題なく離着陸できるため、「無理に安定している場所を選んで飛ばす必要はないからヘリポートは用意しなくてもよい」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし大事なドローンを長く使用するためにも、少しでも破損のリスクを回避するようにヘリポートを用意しましょう。
2. ドローン用ヘリポートを自作する方法
ドローン用のヘリポートを自作する場合、主に2つの方法があります。
一つ目は写真撮影に使用するレフ版を使用する方法です。
アマゾンなどの大手通販サイトでも販売されている丸形のレフ板は、折り畳みも可能でサイズもいくつか用意されています。
大きいものなら円形で直径が100cm程はあるので、ドローンのヘリポートに使用するのにちょうど良い大きさになります。(もちろんドローン本体の大きさは考慮する必要があります)
専用のヘリポートの代用品ということで使用することは可能ですが、レフ板を広げて設置するだけなので、どうしても風が吹いたりドローンを離着陸させるときに発生する風の巻き上げによってレフ板が飛んでしまう可能性はありますので注意が必要です。
このような風対策としては、設置したラフ板の周りに石などの重りを置いてレフ板が飛ばないようにする方法があります。どうしても見栄えは悪くなってしまいますが、レフ板が飛んでしまってはヘリポートとして使用することが出来ないので、このような対策は必要です。
また、色はシルバーやホワイトなどあまり目立たない色になるので、背が高い草むらの中や岩場などに設置すると存在が分かりにくいと言う問題もあります。
そのため、レフ板を代用するのはヘリポートを初めて購入するけどまずは安いもので試してみたいという方や、自作は面倒なので簡易的なヘリポートが欲しいという方など、
「とりあえず使えたら良い」という方にはぴったりなものだと言えます。
二つ目の方法として、円形のヘリポートではなく長方形のヘリポートを木材を使用して自作するというものがあります。
自作で安く仕上げたいのであればこの方法がおすすめです。
材料は全て100円ショップで調達できるので、カンタンかつ手軽に自作することができます。
最低限の材料の例です。
- 桐のすのこ 2個
- 蝶番 1セット
- 桐の板 1セット
- 接着剤 1セット
すのこ同士を蝶番でつないで連結させることで、簡易的ですがあっという間にヘリポートを自作することができるのです。蝶番を使用することで折りたたむことが出来るため、持ち運びの際もストレスなくスムーズに持ち運べます。
ここで紹介した例は100円ショップで販売されているすのこを使用して作成していますが、もっと大きなヘリポートが必要であるとか、強度を増したいという場合には使用する木材を変更することである程度の大きさかつ強度の高いヘリポートを作成することが可能です。
さらに木材を使用するので、塗料さえ用意できればお好きな色にカラーリングすることもできます。
ヘリポートを設置する環境に応じて、目立ちやすい色に着色して作成するのもいいでしょう。
ここで紹介した2つの方法はあくまで一例ですので、応用すればかなり複雑な地形に対応したヘリポートの作成も可能です。DIYが得意な方で本格的なヘリポートを欲しいという方は、自作することをおすすめします。
3. 市販のドローン用ヘリポートの種類と値段
市販されているドローン用のヘリポートの種類としてはビニール製のものがほとんどです。防水加工なども施されており、耐久性は高いです。
ビニール製ですので、軽量で持ち運びもしやすいという特徴も兼ね備えています。
さらに、市販品は折り畳みが出来て専用のキャリーバッグも付属していますので、使わないときはコンパクトにまとめて保管できるという利点もあります。
またドローンの離陸及び着陸の際に発生する巻き上げや、急な突風などにヘリポートが捲くられないようにペグ(杭)が付いており、ヘリポートを設置する箇所にペグを打ち込むことで、ヘリポートが風に捲られる心配がなくなります。ビニール製は軽量という利点はありますが、軽量ゆえに風は大敵のため、ペグがついているというのはかなり利便性の向上に繋がります。
ヘリポートのデザインですが実際のヘリコプターのヘリポートと同じように、「H」の字が入った円形のもので、表裏それぞれ別の色になっています。
サイズも大・中・小とヘリポートの直径のサイズごとに用意されており、値段も異なります。
少し詳しくご紹介すると、直系55cmのSサイズで2,000円程度、直系75cmのMサイズで2,200円程度、直系110cmのLサイズで2,500円程度となっています。
お持ちのドローンの大きさに応じて、ヘリポートを用意する必要がありますので、お持ちのドローンのサイズに適したヘリポートを用意してください。
当たり前ですが、大きなドローンに対して小さなヘリポートの場合は離陸はできても着陸するのが難しくなりますので、安いからと言って小さなヘリポートを購入しないようにしてください。
4. まとめ
ここまでドローンのヘリポートについてまとめました。
ドローンのヘリポートはドローンを安定して離着陸させるためには必ず必要になるものですので、ドローンは購入したけどまだ持っていないという方は、自作か市販品を購入するかして用意するようにしてください。
自作の場合は、簡易的なもので丸型のレフ板をヘリポートとして代用するという方法と木材を加工してヘリポートを作成する方法があります。
この方法では、飛ばす場所やドローンのサイズに応じてある程度自由が効いたものを作成することが出来ますが、どうしても部品を用意してDIYを行う必要があります。
逆に市販品の場合は、値段は少々張りますがサイズの展開も様々ですし、ヘリポートが風で飛ばないように工夫もされています。自作が苦手な方や面倒だと感じる方は是非、市販品を購入してみてください。
快適にかつ安全にドローンを利用するためにも、ヘリポートは重要であるということがご理解いただけたら幸いです。けたら幸いです。
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