ドローン自作に必要な価格目安と市販品との違いまとめ

これからドローンを自作するにあたって、やはり気になるのは実際にどのくらいの費用がかかるのかという部分ではないでしょうか。ドローンを自作して飛ばすことにはロマンがありますが、やはりあまりにもコストがかかるのは困りますよね。

またドローンを自作するのと、市販のドローンを購入するのではどちらの方がお金がかからないかということも気になるところですね。今回は、ドローンを自作する際に必要な費用の目安、そして市販品を購入する場合との違いについて解説します。

1. ドローン自作に必要な価格目安と内訳

まずドローンを自作する場合、総額で費用はどのぐらいかかるのでしょうか。

値段と言ってもかなりピンキリであり、製作キットを買うかいちから材料をそろえるかにもよって大きく変わってきます。

いちからドローンを作る場合でも、電子工作が得意な人ならドローンの自作といってもさほど難しいことではありません。価格の面でも、それほどお金はかからないようになっています。

いろいろとこだわって高価なFPVシステムを組み込んだとしても、10万円もあれば完成させることができるでしょう。

一度作ればノウハウや工具も残るため、次に新しいドローンを組むときはもっと安くすませることができるはずです。

ではより詳細に、パーツごとの価格の目安についてもみていきましょう。

・フレーム

目安価格:500円~1,000円

ドローンの本体に当たる部分ですね。パーツ類をすべて固定する役割を持ちます。モーターが勢い良く回っても安定するように、頑丈な構造にしなくてはいけません。しかし頑丈になりすぎると、質量が重くなりすぎてしまうことがあるのです。そうすると飛行性能が低くなってしまいますね。フレームの素材としては、主に軽量なカーボン製が多いです。

・モーターとプロペラ

目安価格:600円~1,000円

こちらも大事な部分ですよね。モーターがプロペラを回すことによって、ドローンは飛ぶことができるようになります。プロペラをたくさん回せば回すほど、より多くの揚力を得ることができるようになっています。ドローンの飛行性能の要になる部分ですから、慎重に選びましょう。

・ESC(エレクトロニック・スピード・コントローラー)

目安価格:1,000円~2,000円

モーターのスピードをコントロールするためのパーツです。

モーターは3極モーターというもので、3極の線にプラス、マイナスを回転するように入れ替えて使います。

・FC(フライトコントローラー)

目安価格:5,000円~7,000円

各種センサーのプロポの情報をもとに、最適なモーターの回転スピードの出力を計算する役割があります。センサーとはおもに、加速度センサー、ジャイロセンサー、気圧センサーなどです。

ホバリングの時などは、機体が安定するために常時、機体の傾きをセンサー値から把握します。必要な補正から各モーターの回転スピードを決め、微調整を繰り返します。

・プロポ送信機

目安価格:10,000円~20,000円

一般的に自作の際に最もコストがかかるパーツが、プロポ送信機です。各チャネルのシグナル値は、このプロポから無線で絶えず発信し続けることができます。

2. ドローン自作におすすめ参考書と価格

いちからドローンを作る場合、どこから手をつければよいのか分からなくなりますね。初めてドローンを自作する際にぜひとも読んでおきたい参考書を紹介するので、こちらを読んで自作の第一歩としてみるとよいでしょう。

「マルチコプターを作ろう: MultiWiiを使用したクアッドコプターの製作」

自分でドローンをつくるための解説本です。

ドローンの使い方についての書籍などはたくさんあるのですが、実は作る事に関する書籍はかなり少なく、情報が足りないのが現状です。こちらの本はかなりきれいにまとまっており、これさえあれば初めての自作でも大丈夫でしょう。

機体の組み方からプログラミングなど、幅広く網羅しています。

価格はKindle価格で740円です。

3. ドローン自作と市販品の性能や価格の違い

それでは、ドローンを自作するのと、市販品を購入するのでは、性能や価格にどのような差がでてくるのでしょうか。

まずドローンを自作するとなると、どのようなパーツを選ぶかにもよりますが、だいたい10万円ほどと言われています。

市販で売られているドローンの価格も、こだわり具合によってピンきりです。15,000円程度のものもあれば、60,000円~70,000円のものもあります。性能の良いものになると150,000円ほどです。

自作のドローンは、パーツにこだわればこだわるほど、自分だけの特別なドローンができあがることは間違いありません。

パーツを厳選することによって、市販のものより軽量化したり、プロペラを早く回したりと、高性能のものを作ることが出来るようになります。自転車や車のカスタマイズと似ていますよね。

当然、そうなるとどうしてもコストはかかってきます。

市販のドローンの場合は、できあがったものを購入するためすぐに使うことが出来ます。

お気に入りのメーカーなどがあれば、こだわって選んでみるのも良いですね。

また市販のものを購入する利点として、「保証やアフターケアがしっかりしている」という点があげられます。

大切なドローンにもしものことがあったとき、壊れたり調子が悪くなってしまったりしたときに、修理にだすことが出来るのは助かりますよね。

その点自作したものは、保証などが一切ありません。自作キットを購入して自作した場合でも、受け付けるのは初期不良のみ、というところが多いのです。

自分でしっかり修理ができる、という人であれば問題ありませんが、自作にこだわりがない、ドローンをとりあえず飛ばしてみたいといった人は、市販品を選ぶという選択肢もあります。

4. 自作したドローンを飛ばすために必要な費用・価格

実はドローンには厳しい規制があります。航空法の改正により、許可無しで、好きなときに好きな場所で飛ばすことが出来なくなりました。

ドローンを飛ばす際にまずチェックしたいのが、「飛行空域の制限」と「飛行方法の規制」です。ドローンを飛ばす際、飛行する区域については国土交通大臣の「許可」が必要になります。さらに飛行方法については国土交通大臣の「承認」を受ける必要があるのです。

もしも無許可・無承認のまま飛行を行った場合は、50万円以下の罰金に処せられます。周りの人々の安全を守るためにも必ず許可・承認を受けるようにしておきましょう。ちなみに、重量が200グラム以下のドローン等無人航空機は規制の対象外となります。

実は2018年の4月2日から、ドローンの飛行許可申請の手続きがオンラインからできるようになりました。

原則として24時間365日いつでも、インターネットを通じて申請書の提出が可能となりました。そのため、申請書の作成も以前よりずっと簡単になっています。ちなみに、申請料は無料です。

そして飛行場所についてですが、航空法では「人口集中地区」「空港・重要文化財・重要施設から300m以内」「地上から150m以上」のところでドローンを飛ばすことを禁止しています。

ではどこで飛ばすのが良いかというと、おすすめなのは河川敷や山中などです。

私有地があるならばそこが一番良いですね。実は近年、私有地を整備してドローンフィールドとして貸し出しをしている屋外練習場も増えてきているのです。ドローンの練習ができる場所が少しずつ増えているので、探してみてくださいね。

5. ドローン自作に必要な価格目安まとめ

以上が、ドローンを自作するにあたって必要な価格目安まとめでした。

ドローンを自作するとなると、手間やお金はかかりますが、とことんパーツに拘ることができるというのは最大の長所ですよね。「自作ははじめてで、できるかどうか自信がない」という人は、キットからはじめるのもおすすめですよ。おすすめですよ。

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